中国軍艦の姉妹艦 パキスタン向け最新フリゲート2隻そろって就役「中パ友好の証」
遠洋航海などで来日することはあるのでしょうか。
1番艦と2番艦はすでに2022年に就役済み
パキスタン海軍は2023年5月10日、新型フリゲート2隻の就役式典を中国の上海で実施したと発表しました。
このたび就役したのは、上海にある中国船舶工業集団(CSSC)の滬東造船所で建造されていたトゥグリル級フリゲートの3番艦「ティップ・スルタン」と、4番艦「シャー・ジャハーン」です。
トゥグリル級は、中国(中華人民共和国)海軍の江凱(ジャンカイ)型フリゲートを原型とする大型のミサイルフリゲートです。船体サイズは全長134m、幅16m、排水量4200トンで、乗員数は約160名。ディーゼルエンジン4基搭載で最大速力は27ノット(約50km/h)と言われています。
武装は76mm単装速射砲を1基、30mm近接防御火器(CIWS)を2基、中国製の対艦ミサイルや対空ミサイル、対潜ロケット弾発射機や短魚雷発射管などを装備するほか、船体後部には中国製Z-9もしくはロシア製Ka-27のいずれかの艦載ヘリコプターを運用可能な格納庫と飛行甲板が設けられています。
「ティップ・スルタン」と「シャー・ジャハーン」の就役式典にはパキスタンと中国、双方の関係者が参列。主賓として迎えられたパキスタン海軍のムハンマド・アムジャド・カーン・ニアジ参謀総長は、「今回の就役式典はパキスタンと中国双方の強固な信頼、尊敬、相互支援に基づいたもので、両国友好の新章到来を告げるものである」と述べています。
なお、1番艦「トゥグリル」と2番艦「タイムール」はともに昨年(2022年)就役しており、すでに実運用に就いています。
【了】
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