地震発生… なぜエレベーターは「長時間」止まるのか 過去には閉じ込め5時間超えも

最近は仮復旧するエレベーターも!?

 万が一閉じ込められた場合は無理に脱出しようとせず、非常ボタンを操作し外部へ通報のうえ救助を待つほかありません。長時間になればトイレなどの心配も出てきますが、最近は非常用設備として、閉じ込められた場合の必需品が備えられているケースもあります。

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普段は椅子として利用できるが、中には非常時の必需品が収納されている(画像:写真AC)。

 主なものは水、乾パン、トイレシート、目隠しシート、ホイッスルなど。旧式のエレベーターでは、コーナーに置かれた椅子が収納ボックスを兼ねていることもあります。防災グッズメーカーによっては、いたずら防止の警報機能が付いたタイプもあるそう。

 なお前出の日本エレベーター協会は、長時間の閉じ込めを防止する観点から、「最近のトレンドとして、一定数の震度以下においてエレベーター自らが診断運転を行い、異常がなければ利用可能な状態に自動で仮復旧するシステムもございます」としています。

【了】

【写真】世にも珍しい“斜め”エレベーター

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