巨大な橋を「よっこいしょ」? 首都高2週間通行止めの架け替え工事 脳がバグるスケール
首都高の大幹線を2週間通行止めして行われている「高速大師橋」の架け替え工事が進捗しています。既存の橋桁と新しい橋桁を“横スライド”させて挿げ替える工事はすでに終了。その記録映像は、なかなかダイナミックです。
巨大な橋が架け替わったぞ!
首都高1号羽田線などの一部区間が2023年5月27日(土)から通行止めとなり、同路線の多摩川に架かる「高速大師橋」の架け替え工事が行われています。工事はどこまで進捗しているのでしょうか。
工事の準備として、架け替える部分の新しい橋桁を、既存の橋桁まで横付けし、そこで基本的な舗装から標識類の設置まで、道路として9割方完成の状態にしていました。そのうえで、既存の橋桁と新しい橋桁を、それぞれ横スライドして架け替えるというのが今回の工事のハイライトです。
そしていよいよ27日5時から通行止め開始。まずは架け替える部分の既設橋の端部を切断、撤去し、横スライドに備えます。既存の橋桁は28日、約6時間かけてスライド撤去が完了。29日には、新しい橋桁の横スライドが約12時間かけて行われました。
架け替え範囲は約300mで、動かす橋桁の重量は4000トンに上ります。タイムラプス(コマ送り)動画で見ると、東京タワーほどの長さと重量の構造物が“よっこいしょ”とばかりにスルスルと動いていましたが、実際には既存の橋桁が分速9cm、新しい橋桁が同4.5cmというスピードでゆっくりスライドしていました。
橋桁の移動というメインイベントは2週間のうち3日で終了したものの、時間がかかるのはここから。架け替え後の橋桁の両端に“端部橋桁”を設置し、位置の調整や新しい橋脚への溶接固定などが6日間かけて行われています。
その後は、舗装や区画線といった附属施設物の仕上げに約4日、各種検査や安全確認などに1日半ほどをかけ、6月10日(土)朝5時に通行止め解除となる予定です。
【了】
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