完成見えてきた“日本海沿い高速” 未開通区間の工事進む「日本海東北道」 お得なルートに?

有料・無料が入り混じるけど結局安いの?

 日本海東北道は河辺JCTで秋田道と接続し、そのまま能代、大館方面へと通じています。能代市~北秋田市の区間では「二ツ井今泉道路」4.5kmが2023年度に開通予定。前後の現道活用区間と合わせ、東北道の小坂JCTまで一応は高規格道路ネットワークがつながることになります。

 新潟から日本海東北道、秋田道、東北道を経て青森に至るルートは、法定路線名「日本海沿岸東北自動車道」といいます。日本海東北道や秋田道の区間はほとんどが暫定2車線区間のため、規格やスピードの面では東北道などに劣るものの、距離のうえでは青森・秋田と関西方面の最短路になります。

 また、日本海東北道や秋田道は建設の経緯から有料・無料区間が入り混じりますが、いま未開通の区間はすべて無料区間にあたります。

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朝日まほろばIC付近の工事区間にて(乗りものニュース編集部撮影)。

 東京方面、川口JCTから青森ICまで全て東北道1本で行った場合と、練馬ICから新潟に回り日本海東北道・秋田道経由で青森ICまで行った場合(未開通部は国道7号経由)を比較すると、普通車ETC料金は前者が1万4100円、後者が1万2950円(深夜割引などを考慮しない料金)と多少安くなりました。

 時間はかかりますが、日本海東北道や秋田道は国道7号などと密接に連携しており、いくつかあるICを下りてすぐの道の駅で休憩もできます。同じく時間はかかるものの無料区間が多い太平洋側の三陸道経由とともに、東京方面~青森のあいだで第3の迂回路となるかもしれません。

【了】

【どれだけできた?】日本海縦貫ルートの地図&建設状況(画像で見る)

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