「非常口座席=広いアタリ席」の”鉄則”覆るかも? 「この発想はなかったわ」な斬新座席が公開

一部航空会社には、とても喜ばれそうな仕様です。

座面に工夫で「通常と同じ前後間隔にできる非常口」に

 ドイツのハンブルクで2023年6月6日から開催されている航空機インテリアエキスポで、航空機座席メーカーとしても大手のひとつである装備品メーカー、レカロ(RECARO)社が、ユニークなエコノミークラス座席を展示しています。これが実装されれば、頻繁に航空利用をする人にとっての「アタリ席」の法則が変わるかもしれません。

Large 01

拡大画像

非常口座席のイメージ。画像はスターフライヤー機(乗りものニュース編集部撮影)。

 非常口座席は、CAの保安業務の援助をすることが求められる反面、緊急時の避難ルートを確保するためのスペースを確保する目的ゆえに座席の前後間隔が他の席より広く、結果として足元が広い座席に乗客が座れるなどの理由から、「アタリ席」として知られています。

 そのようななか、レカロ社が展示したものは、前の席側の座面を折りたたみ式とする機構を採用することで、通常の座席と同じ前後間隔で非常口座席を配置できるというもの。シートの前面を格納した状態だと、座面が通常より前後に短くなるぶん、通路が広くなります。

 海外の航空ジャーナリスト数名がSNS上で掲載した動画からは、このシートは座るときに折りたたみ式の部分を引っ張り座面を広げ、立ち上がると、座面が自動的にたたまれる機構が採用されているようです。

 この斬新な非常口座席向けシートは、できるだけ座席間隔を詰めることで、客席数を増やして運航したい一部航空会社のニーズを満たすために展示されたものと見られます。現在実機への搭載は未定となっていますが、もし、この席が実装されるとなれば、「広い」といわれてきた非常口座席の概念が覆りそうです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(1枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。