新型「ホンダジェット」現行からどう進化? ”原案”から探る全容 「大家族で米横断」可能に!?

「ホンダジェット」を手掛けるHACIが、新型機を製品化します。既存機と比べてどのような違いがあるのか、その原案ともいえる2021年発表のコンセプト案から推察します。

「米国全土をノンストップで大陸横断飛行できる世界初の軽量ジェット機」

 Hondaの航空機事業子会社の米国ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が、新型の小型ジェット機を製品化します。これまで同社は「ホンダジェット(HondaJet)」シリーズを発売し、非常に好調な売れ行きを獲得してきました。新型機は既存機と比べて、どのような違いがあるのでしょうか。

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上が「ホンダジェット」の新型機のイメージ・下が既存の主力機ホンダジェット エリートII(画像:ホンダ エアクラフト カンパニー)。

 新型機と既存機とのもっとも大きな違いは、機体のサイズです。新型機は大型化が図られており、それを同社は「1クラス上のライトジェット機カテゴリーへの参入」と表現しています。既存の「ホンダジェット」シリーズは8人乗りでしたが、新型機は最大11人乗り(乗客は9~10名)になるといいます。

 胴体設計は同シリーズの特徴である主翼上面に設置されたエンジン配置などをさらに進化させるとのこと。航続距離はロサンゼルス~ニューヨークもカバーできる2625マイル(約4862km)。「米国全土をノンストップで大陸横断飛行できる世界初の軽量ジェット機」として設計するといいます。また、パイロットひとりでの運用にも対応できるように設計され、燃費効率の向上も図られるとしています。

 この新型「ホンダジェット」は、2021年に開催された「NBAA ビジネス アビエーション コンベンション & エキシビション (NBAA-BACE)」で初披露されたコンセプト案を具現化したもの。当時の藤野道格CEO(最高経営責任者)は「これまでのホンダジェットとは異なるセグメントに向けた新機種コンセプト機を、市場ニーズ検証のため展示しました」とコメントしていましたが、先述した新型機のスペックも、そのとき発表されたものと合致します。

「NBAA-BACE」設計案では、機体の全長が約17.6m(既存機は約13m)、全幅が約17.0m(既存機は約12.1m)とされていました。同社は新型機の設計について、「最終段階にまとめており、製造作業も進行中」と発表していますが、先述のとおり当時のコンセプト案と類似点も非常に多いことから、機体の大きさも近しいものになると予想されます。

 この新型機は、実用化に不可欠な承認である「型式証明」を、2028年に取得する予定です。製品化後は、現在の主力モデル「ホンダジェット・エリートII」と並行して販売される見込みです。

【了】

【画像】でかい!「新型ホンダジェット」の全貌&客室など

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