首都圏屈指の「怖い駅」? 成田空港の一角にある「異世界」とは 本数少なくローカル線並み
そもそもどうしてこうなった?
この東成田駅はもともと、初代の成田空港駅として開業しましたが、1991年に現在の成田空港駅が開業すると、東成田駅に改称された経緯があります。空港の玄関口としての機能は成田空港駅と空港第2ビル駅(1992年開業)に移り、東成田駅は時代に取り残されたような駅になってしまったのです。現在は使われていないホームには、かつて京成の特急「スカイライナー」が発着していました。コンコースの文字が薄れてしまった看板などは初代成田空港駅の名残で、駅構内の不自然な壁は、現在使われていないホームへ立ち入れないようにするために設置されているのです。
東成田駅の京成電鉄の乗降人員は1日あたり1730人。そのうち定期利用が830人、定期外利用は900人となっており、朝夕を中心に空港関係者の利用があるようです。駅の外に出るとすぐ近くに管制塔が見え、駅が空港敷地のド真ん中にあることを実感できます。
空港第2ビル駅と東成田駅を結ぶ500メートルの通路もあり、ここも見どころの一つとなっています。延々と続く通路には所々に監視カメラが設置されていますが、通行者が少ないため、異世界に迷い込んでしまったかのような感覚になります。
ちなみに、東成田駅から京成上野までは980円、空港第2ビル駅から京成上野まで(京成本線経由)は1050円と、わずかに東成田駅からの方が運賃は安くなっています。時間に余裕があれば、成田空港を利用した際に東成田駅に寄ってみるのもいいかもしれません。
【了】
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