JALのCAがなぜ「台湾人との接し方」を伝授? 半導体大手工場設置で変わる町、JALもサポート
知ってると知ってないでは、たしかにぜんぜん違う!
TSMC新工場で台湾の渡航者が大幅増加へ
熊本空港の近隣自治体である熊本県菊陽町に、半導体の大手メーカーである台湾積体電路製造(TSMC)が、新工場を建設中です。同工場の稼働にあわせ多くの台湾人スタッフが移住するなど、この町は将来大きく変化することが見込まれます。これに備え、同町の役場では、職員に対し、「台湾文化やおもてなし」に関するセミナーを実施。この講師はJAL(日本航空)のCA(客室乗務員)です。
JAL(日本航空)では日本基地のほかに、バンコク、ロンドン、フランクフルト、台北、香港、上海、シンガポールの7拠点に、現地採用のCA(客室乗務員)が所属する「海外基地」を有しており、今回講師を務めるCAは、この台北基地に所属するジェイドさんです。
同氏はCAとしてJALで働きつつ、海外基地ならではの視点を生かした調査や報告を行い、訪日旅行者(インバウンド)誘客にむけたサポートを行う社内グループ「ふるさとアンバサダーGLOBAL(グローバル)」の一員として活躍し、今回のセミナーもその活動の一環です。
セミナーは90分程度実施され、国の紹介や現地の言葉での挨拶の練習のほか、両国の文化の違いから、両国の人々が交流するうえで盲点となりそうなポイントなどを解説しました。セミナー内容はジェイドさんが自ら手掛けたもので、「日本に来てだいぶ時間がたっていているこから、現地の感覚も失いつつあるので、現地の友達にも聞きながら内容を考えました」とのことです。
また、受講者のひとりとして小牧裕明副町長も参加し、「生の声を聞かせていただく貴重な経験でした」とコメント。
とくに同氏は、セミナーのなかで触れられた敬語の使い方(台湾人にとって日本人の敬語は、非常に難しいという)について、「丁寧にもてなそうという意味で、どうしても丁寧な言葉を使ってしまいがちなのですが、それがかえってわかりにくいと思われてしまうなど、日頃思っている台湾人のイメージとは違う側面もありました。こういったことを知っていると、実際に台湾の方がこられた際、私たちの対応も変わるよな、と思います」と振り返ります。
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