ホントなの!?「用賀」の由来は「ヨガ」説 住民も知らず しかし不思議な引力が?

住民は「知らない」 それでもなぜか増えている「用賀でヨガ」

「用賀の由来が『ヨガ』……知らなかった」。用賀に生まれ育って30年以上という男性もこう話しました。現地でもやはり、そのような由来書きなどは見られません。

 商店街ウェブサイトで紹介されていた真福寺はいまも用賀にあり、山門にはズバリ「瑜伽山」との山号額が。ただ寺の由来書きを見ると、創建は「永禄元亀(1558~1572)の頃」とあるので、鎌倉時代初期とは合いません。加えて、もとは「実相山」という山号で、「瑜伽山」に改めたのは1946(昭和21)年のことだそうです。

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旧大山道から真福寺の山門(奥)を望む(乗りものニュース編集部撮影)。

 すぐ近くにある用賀商店街振興組合の事務所で尋ねてみると、「由来? ほら瑜伽山、行かれました?」といわれましたが、やはり「諸説あるみたいですけどね」とも。とはいえ、商店街ではこの地名のゆかりから「用賀でヨガ」と題したヨガ講座を10数年行ってきたといい、最近では真福寺もヨガ教室を開いているといいます。

 地名の由来は不明と言わざるを得ないものの、なぜか用賀周辺には近年、ヨガスタジオやジムも多くできているようです。「用賀でヨガ」という言葉に何らかの引力めいたものを感じなくもありません。

【了】

【え…】「用賀=ヨガ」説を物語る寺(写真)

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