スペインの無敵艦隊復活か? 世界最先端の技術を盛り込んだ潜水艦がもうすぐ就役

世界有数の性能か?

世界でもトップクラスに位置する潜水艦

 スペイン国防省は現地時間の2023年7月5月、S-80潜水艦のテストが最終段階に入り、年内の11月にも海軍に引き渡す予定であると発表しました。

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テスト中のS-80潜水艦(画像:スペイン国防省)。

 同艦は、スペイン国内での建造では初となる近代的な通常動力潜水艦です。動力である内燃機関(ディーゼル機関)の作動に必要な大気中の酸素を取り込むために、浮上やシュノーケル航走せずに潜航することが可能な非大気依存推進を備えているなど、世界最先端の技術を盛り込んでいます。

 スペイン海軍ではこれまで潜水艦に関しては、フランス製のものを導入していましたが、同艦は純国産の技術で建造しており、スペイン軍需産業の威信を賭けた潜水艦となっています。

 最終的に4隻を建造予定で、テストが行われているカルタヘナへ視察に訪れた同国のマルガリータ・ロブレス国防相は「非常に前向きな進化を目の当たりしてきました。(S-80は)スペインの防衛産業、そしてスペインを、軍事の分野で世界でもトップクラスの位置に置くことになるでしょう」と述べました。

 一番艦の名前は「アイザック・ペラル」となる予定で、2023年3月に初潜水を行い、現在海上試験中です。今後のテストでは様々な深度での潜航や急速潜航に耐えられるかなど細かい性能確認が行われるようです。

【了】

【海上を航行するS-80】新型潜水艦の航行テストと視察する国防相(写真)

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