“神席中の神席”教えます! スターフライヤー新型機の異例仕様の新シート、乗り方にコツや注意点あり?
スタフラの「新シート」を一層快適に過ごすコツは?
まず1点目は「2列目から7列目の座席を狙う」ということです。
先述のとおり同社はシートピッチを“最大”35インチとしています。つまり裏を返すと、ブロックごとで微妙にシートピッチが異なるのです。もちろん、数インチ程度の僅差ではあり、全席が広々としていることはいうまでもありませんが、非常口座席を除いて、この最大となる35インチの間隔が設けられているのが、2列目から7列目までとなります。
もうひとつのポイントは、リクライニングを用いる際に後席のお客さんへ「倒していいですか?」の一声を掛けること。気兼ねする人もいるかもしれませんが、とりわけ今回の新型では、他の人に配慮しながら快適に過ごすうえで、一声掛けておくにこしたことがありません。
というのも、スターフライヤーのA320neoは「中長距離国際線で使うシートを国内線で使っている」とのこと。そのため、通常の国内線仕様機とくらべて、リクライニングの角度が明らかに深く、よく倒れます。
これは快適性アップにもちろんつながりますが、通常の国内線機のつもりでリクライニングすると、倒れすぎて後ろの乗客が不快な思いをしてしまう可能性があります。急に倒してしまうと、後席客がテーブルでPCを開いていれば強制的に画面を畳んでしまうほどなので、ゆっくり倒すことも重要です。また、タブレットホルダーが前席のリクライニングと連動して傾くため、後席客のスマホなどが床に落ちる可能性もあります。
万が一それで他の乗客がイライラした反応をするところを見てしまうと、せっかくの快適なシートを、ピリピリしたムードで過ごさざるをえません。後ろの人に一声掛けて座席をゆっくりと倒し、「快適な空の旅のためのムード作り」をすることが重要な要素となりそうです。裏を返すと、それほど国内線では異例のシートになっています。
【了】
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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