これぞまさに「ビッグローター」!? 巨大プロペラの「ヘリコプター」5選 自由の女神もスッポリ
ヘリコプターは物資輸送を目的として大型化が進み、それに合わせて回転翼「ローター」も巨大になっています。世界にはどのような巨大ローターのヘリコプターがあるのでしょうか。
新幹線1両が回るほど!?
ヘリコプターは回転翼(ローター)を回転させ、下向きに空気を送ることで機体を浮揚させる乗りものです。用途によってヘリコプターは時代とともに巨大化していき、同時にローターも大きくなっています。デカいヘリコプターのメインローターはどこまで大きいのでしょうか。
●CH-53K(直径24.1m)
アメリカのシコルスキー社が開発、2015年に初飛行した輸送ヘリで、愛称は「キングスタリオン」。1966年に登場したCH-53「スタリオン」シリーズの最新型で、積載量は約16tにもおよびます。メインローターの直径は24.1m、一般的な新幹線の中間車1両分くらいの長さが回転することになります。
全長30.2m、全高8.5m。2.4tの4WD軍用車「ハンヴィー」も積み込むことができ、さらにステルス戦闘機F-35を吊り下げて運ぶこともできます。
●CH-47F(直径18m×2基)
アメリカのボーイング社が開発、2001年に初飛行した輸送ヘリで、1961年に登場したCH-47「チヌーク」シリーズの最新型です。積載量は2020年時点で10t。一番の特徴は、「タンデムローター」と呼ばれる前後に主ローターを2つ設置している点。これにより、一般的なヘリコプターのような尾部ローター(小ローター)を持たない構造です。そのため、互いの羽は同じ大きさで、直径は共に18mです。
CH-47シリーズは日本の陸上自衛隊および航空自衛隊も導入しており、川崎重工でこれまでに約130機がライセンス生産されています。
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