これぞまさに「ビッグローター」!? 巨大プロペラの「ヘリコプター」5選 自由の女神もスッポリ
渋谷スクランブル交差点がすっぽり!?
●Mi-26(直径32m)
旧ソ連のミル設計局が開発した輸送ヘリで、1977年に初飛行、20tもの積載量を誇り、ロシアで今も現役です。メインローターの直径はなんと32m、「世界一有名な交差点」と称される渋谷スクランブル交差点をもすっぽり覆うことができるほど巨大です。
●Mi-6(直径35m)
「Mi-26」の先駆者にあたる1957年初飛行の旧ソ連製輸送ヘリですが、メインローターはさらに大きく、直径なんと35m。ニューヨークの「自由の女神像」の高さ(33.8m)を上回り、野球の内野(対角線長さ約38m)をほぼすっぽり覆う大きさと言えます。
Mi-6は特殊な設計で、飛行機のような主翼をもち、水平の高速移動も可能なこと。最高速度300km/hにも達する高スペックな機体で、登場当初は西側諸国を驚かせました。
●Mi-12(直径35m)
同じく旧ソ連のミル設計局が開発していたこの輸送ヘリは、最終的に実用化に至らず試験段階で終わったものの、規格外の巨大さを持つ回転翼機でした。
試験の最終段階では44tの重量物を高度2255mまで吊り上げ、ヘリコプターの世界記録を樹立しています。メインローターの直径はMi-6と同じく35mですが、こちらは2基。機体から左右に伸びた「主翼」の両端で回転し、大きな浮揚力を得ています。
機体の全長は37m、主翼間の全幅は67m、全高は12.5m。200人近い人員を載せることが可能で、最高速度260km/h、最大1000kmの航続距離を誇る、まさに世界最大のヘリコプターというべきスペックとなっています。
ほぼ同時期にヤコブレフ設計局も「Yak-60」という巨大輸送ヘリを開発していたようですが、こちらは形になる前に計画が頓挫しています。
【了】
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