残りわずか 丸ノ内線の旧型車両はどうなるのか 地方へ行く? 保存は? 東京メトロに聞いた

東京メトロ丸の内線では、1988年に登場した「02系」が数を減らしています。新型車両の2000系も年々増えていますが、今後はどうなるのでしょうか。

丸ノ内線の新型車両は2023年度に増備完了へ

 東京メトロ丸の内線では、新型車両「2000系」の増備が進み、1988年に登場した「02系」が数を減らしています。2000系は更なる増備も計画されていますが、02系は今後どうなるのでしょうか。

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丸ノ内線の02系(画像:写真AC)。

 丸ノ内線では、2019年から2000系が投入されています。2000系は「真っ赤で丸い」外観が特徴。車端部の窓は東京メトロで初めて丸窓となり、車内に携帯電話などの充電が可能な電源コンセント(2口)も備えています。
 
 置き換え対象となる02系は、無塗装のアルミ車体に赤い帯が入る外観が特徴です。7次にわたって53編成が増備され、現在残っている車両は大規模なリニューアル工事が施工されています。リニューアル車両は客室ドアの上部に大型LCD(液晶ディスプレイ)を装備し、エネルギー効率を向上させたPMSM(永久磁石同期モータ)を採用するなど、新型車両と比べても遜色なく、古さは感じません。
 
 ちなみに、2000系と02系の車体には、かつて丸ノ内線で使用された旧型車両を想起させる波線の「サインウェーブ」が配されています。

 2023年7月現在、丸ノ内線は2000系が43編成、02系が11編成あります。既に主力は2000系となっており、02系を見かける機会は減ってきています。2000系は最終的に52編成が導入される予定です。
 
 東京メトロによると、2020年に発表している事業計画の通り「残る11編成の02系については、2023年度中に置き換えを目指しています」(広報部)と話します。また、「具体的な計画が決まっているわけではありませんが、02系は一部の車両を保存することも検討しています」(同)とのこと。
 
 既に引退した銀座線の01系は、中野車両基地で01-101編成のうち3両が動態保存されています。ちなみに、01系は熊本電鉄に譲渡されましたが、02系に関しては他社譲渡の予定はないそうです。

【了】

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