全国の「整備新幹線」計画 実はもう「高速道路では実現済み」? 夢の交通網どこまで完成したのか

山陰地方や四国など、新幹線の建設構想はまだ全国各地にあります。いっぽう、その役割を代替する高規格道路は、いまや大部分が開通済みとなっています。どこまで完成したのでしょうか。

果てしない未来と思われていた「山陰自動車道」も

●山陰新幹線

 兵庫・鳥取・島根・山口の日本海側を丸ごと結ぶ壮大な計画です。新幹線の実現については、2023年3月に「推進市町村会議」のWebサイトが開設されるなど「草の根運動」が行われている状況です。

 高規格道路の整備もやはり壮大な計画ですが、徐々に「全通」が見えてくるほど、気づけばかなりの区間が完成しています。

【ほぼ事業化・開通済み】山陰近畿道(宮津~鳥取)

 京都縦貫道の延長線上で豊岡へつながる部分は、京都・兵庫県境周辺が未事業化。そこから先、豊岡~鳥取はほぼ開通済みで、工事中は「浜坂道路」、未事業化区間は「竹野道路」と鳥取市街の2工区のみです。

【あと1工区】山陰道・鳥取県内

 はわいIC~大栄東伯ICが2026年度開通予定。残りはすべて開通済みです。

【断続的に開通済み】山陰道・島根県内

 出雲市周辺や石見地方でいくつか未開通区間があります。出雲市内は2024年度、大田市内は2023年度、浜田~益田市境が2025年度開業予定。残り区間も、江津付近をのぞき、すべて事業化しています。

【断続的に開通済み】山陰道・山口県内

 開通区間は萩市街周辺と長門市街の短い2区間のみ。山口・島根県境付近や終点の中国道接続部など、未事業化区間もまだ多く残っています。

【まだあるの…!? 国が計画する「さらなる新幹線計画」がコチラ】

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