全国の「整備新幹線」計画 実はもう「高速道路では実現済み」? 夢の交通網どこまで完成したのか

高速道路が「とっくに完成済み」のルートも

 残りは、もともと高速道路が先に直結ネットワーク実現を果たすなど、早くから道路整備が進んでいた場合が多くなっています。

●北海道新幹線(長万部~室蘭~札幌~旭川)
 道央道として開通済みです。

●四国新幹線(新大阪~徳島~高松~松山~大分、岡山~高知)
 四国は自動車での移動が主となっていることから、徳島道・高松道・松山道・高知道など、高速道路はおおかた整備されています。海を越える大阪~徳島や、愛媛~大分は、道路もまだ構想段階です。

●伯備新幹線(松江~岡山)
 山陰~山陽の「縦軸」は、松江~尾道の松江道・尾道道、米子~岡山の米子道・中国道・岡山道の2本が整備済みです。新幹線は松江と岡山を斜めに直結する構想ですが、道中にめだった都市が無く、山岳区間が多いことから、道路でそれにあたるルートはありません。

●東九州新幹線(博多~大分~宮崎~鹿児島中央)
 新幹線構想自体は、大分・宮崎で基本検討が進められている段階です。いっぽう道路は、「東九州道」の北九州市~宮崎市が2016年に全通。東九州道・宮崎道・九州道とあわせて、4県がまるごと高規格道路でつながっています。

●九州横断新幹線(熊本~大分)
 近くて遠い九州の横軸を担い、さらに四国新幹線とつないで新大阪まで直結を図ります。JR豊肥本線の高速化ともいえる存在です。

 道路は「中九州横断道」として、同じく熊本市~大分市の九州道~東九州道直結ルートとなるべく、近年次々と事業化が進み、今ホットなネットワーク区間です。熊本県内では阿蘇周辺、大分県内では竹田周辺が開通済みで、その他も事業中。未事業化区間は大分市内など3区間程度ですが、いずれも概略ルート選定が行われています。

【了】

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