開通した国道254号「和光富士見バイパス」見てきた どん詰まり交差点スムーズに! でも本線は“主役”じゃない?

新たな終点は狭かった…

 陸橋を下りたバイパスの新規開通部は、車道脇の植樹帯が一部まだ施工中で、砂利のエリアが見えている箇所があります。このバイパス、幅員は36~42mもとられており、植樹帯のない箇所は、開通済みの本線がほんの一部のように思えるほど広いです。広い歩道や自転車エリアのほか、住宅街の小道へアクセスする副道も備えているのは、新しい道路だなと感じます。

 開通区間の終点は下南畑交差点から約1.4km南、県道さいたま東村山線と交わる「中宗岡四丁目」交差点で、ここへT字に接続しています。

 県道さいたま東村山線は志木市役所のある道路で、さいたま方面は、荒川に架かる秋ヶ瀬橋に通じています。これにより、“うらとこ”とも荒川を渡る交通の分散が期待されています。

 ただしこの県道、2車線の昔ながらの路線であり、バイパス開通に合わせ改良されるわけでもなく、多くの交通需要に応えられるものではありません。

 秋ヶ瀬橋を越え、そのまま真っすぐ東へいくと埼玉県庁、そして浦和駅西口まで行くことができます。しかし市街地区間は狭いうえ、バス通りでもあるためトコトコ進まざるを得ません。現状では、この途中で交わる国道17号「新大宮バイパス」や、外環道下の国道298号などと合わせてどう使うかがミソになってくるでしょう。

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従来の富士見川越バイパス終点(下南畑交差点)。右折2+左折2車線あったが長い車列が延びていた(乗りものニュース編集部撮影)。

 埼玉県の担当者は、今後の交通量の推移を見ながら、県道さいたま東村山線の信号サイクルなども警察と協議のうえ見直していくと話しました。また、バイパスが延伸する際には、中宗岡四丁目交差点の拡幅も予定されているそうです。

 ちなみに、和光富士見バイパスは未開通の志木市~朝霞市2.9km区間も建設中で、その先は、外環道の和光北ICまで開通済み。さらに東京方面への延伸も事業化されています。外環道と直接つながるようになれば、バイパスの本領発揮となるでしょう。

※一部修正しました(8/2 10時10分)

【了】

【見違える光景!】新規開通区間の位置&走ってみた(地図/写真)

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