M1「エイブラムス」戦車のウクライナ供与が正式に決定!懸念材料の 劣化ウラン弾に関しては?
劣化ウラン弾はいわゆる「核兵器」ではない。
戦車は秋に供与! 砲弾の種類については言及せず
アメリカ政府は現地時間の2023年8月7日、ウクライナに供与される予定となっているM1A1「エイブラムス」主力戦車の第1陣について、移送が正式承認されたと発表しました。
この話は ダグ・ブッシュ陸軍次官補が7日の会見で報道陣に語った内容で、到着は「秋の始め」を目指すとのことです。
ブッシュ陸軍次官補によると、車両そのものに関しては既に供与する体制が整っているとのこと。しかし、弾薬、予備部品、燃料設備、修理施設など、戦車運用に不可欠な装備設備まだで、2023年5月からドイツで行われている、ウクライナ兵への訓練が終わるタイミングに合わせ輸送したいと考えているようです。最初の供与分は6~8両になるとみられており、合計では31両をウクライナに送る予定です。
なお、バイデン政権は2023年1月にM1「エイブラムス」を送る意向を示しましたが、現在アメリカ陸軍で運用されているM1A2「エイブラムス」では供与までに時間がかかるということで、古いモデルであるM1A「エイブラムス」を改修し、期間を大幅に短縮しました。
また、同戦車に関しては砲弾のひとつとして使われている劣化ウラン弾に関しても、2023年6月に移送承認する予定であるという報道がありました。同件に関しては、7日にM1A1「エイブラムス」の移送が正式に承認され後に行われた国防総省の会見で、「劣化ウラン弾に関する決定はもう済んでいるか?」という質問が報道陣から出る場面があり、国防総省報道官であるパット・ライダー准将は「現時点では戦車の弾薬に関して提供できるものは何もなく、発表することもないです」と細かい言及は避けました。
劣化ウラン弾に関しては、既にイギリスが「チェレンジャー2」主力戦車を供与した際にウクライナに供給していますが、その際ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「対応せざるを得ない」と警告しています。
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