日本が作った「世界最速のエレベーター」その驚きの速さ 実現に新幹線のノウハウも 破れるかは“建物次第”なワケ

エレベーターの“速さ”は設置されている建物によってバラバラですが、世界最速のエレベーターは自動車並みだとか。ただ、世界的なトレンドは速さではない模様です。

騒音対策に高速鉄道の技術

 そもそも速いエレベーターを作る場合、かご(搬器)を吊るロープの軽量化や、巻き上げ機に搭載されたモーターの出力大型化などが必要です。しかし、分速1260mというスピードを実現するにあたって大きなカギとなったのは、そのスピードに対応できる安全装置や制御装置の開発だったといいます。

 エレベーターは人を運ぶ機械のため、トップスピードから急に止まるわけにはいきません。クルマのエンジンブレーキを効かせるように徐々に減速し、最後に、ロープの巻き上げ機のブレーキでロープを挟み込んで止めます。日立ビルシステムは以前、「自転車のリムブレーキでタイヤを挟み込むようなイメージ」と説明してくれました。

Large 20230815 01
エレベーターのイメージ(画像:写真AC)。

 そのようなスピードでも、かごの中はあくまでも快適でなければなりません。それを実現するため、揺れや騒音を抑える装置や、気圧の制御など、快適性を支える技術に新機軸が多く盛り込まれているといいます。垂直方向にかごの走行を案内する「ガイドレール」が設けられているほか、かごの四隅でそのレールに接する「アクティブガイドローラー」と呼ばれる装置が、感知した振動を打ち消す働きをするとのこと。また、急激な気圧の変化による耳詰まりを軽減するため、かご内の気圧も制御しているのだそうです。

 加えて、かごの形にも工夫が。通常の箱型ではなく、上端と下端が丸みを帯びた「流線型」にすることで気流を受け流し、気流の乱れによる騒音を抑制しています。これは日立グループがもつ、新幹線をはじめとする高速鉄道の製造ノウハウも反映されているのだとか。鉄道車両の先頭形状を参考に、風洞実験をくり返して最適な形状にしたとのことでした。

【まるで船のよう!】これが世界最速エレベーターのかごです(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス