鉄道ビジネス、実は今がアツい!? 英仏海峡トンネルに「2社目参入」の動き “飛行機離れ”で追い風満帆

ドーヴァー海峡の海底トンネルを抜けて英仏を結ぶ鉄道路線へ、「ユーロスター」につづく2つ目の鉄道会社が参入するとの動きがあります。開業から30年経過し、なぜ今このような動きが起きているのでしょうか。

「ユーロスター」に代わる「第2の鉄道会社」が超えるべきハードル

 環境にやさしいクリーンなイメージで航空会社から客足を奪う――。ユーロスターも今年の10月からフランスやベルギーを中心に運行している高速鉄道「タリス」と統合することになりましたが、やはり脱炭素を意識し、「グリーン・スピード」と呼んでアピール。2030年の乗客数目標を、この約1.5倍強の3000万人に掲げています。

 脱炭素運動に背中を押されている今だったら、ユーロスターと新規参入の鉄道サービスの両輪でサービス供給を補い合い、空路に打ち勝つことができるのではないか――欧州の鉄道ウォッチャーたちの熱視線を集めています。

 ですが、新規参入が噂されるエボリンにも、問題は山積しています。肝心のターミナル駅周辺、ロンドンのセント・パンクラス駅とパリの発着駅の北駅がどちらも超過密な運行スケジュールとなっており、走行権限をどこまで獲得できるのか。海底トンネルを通行可能な安全基準の車両を、自前でどうやって確保するのか。また、ユーロスターと同じく、エボリンもやはり国境検問をどうやってスムーズに行うのか、具体化に向けたビジョンは見えていません。

 ただ、「経営不振で路線閉鎖」という閉塞状況が「脱炭素」で見直され、逆に「鉄道こそビジネスチャンス」というように風向きが変わりつつある欧州。日本には、その「新しい風」が吹いてくることはあるのでしょうか。

【了】

【画像】えっ…!これが日本製の「イギリス新幹線」です

Writer:

アーティストとして米CNN、英The Guardian、独Deutsche Welle、英BBC Radioなどで紹介・掲載される一方、鉄道ジャーナリストとして日本のみならず英国の鉄道雑誌にも執筆。欧州各国、特に英国の鉄道界に広い人脈を持つ。慶応義塾大学文学部卒業後、ロンドン大学SOAS修士号。

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コメント

1件のコメント

  1. イギリスはシェンゲン協定国では無いので以前から出入国、税関検査、セキュリティーチェックは存在し発車の1時間前?には駅に来るようにと言った扱いでしたがブレクジットによってどの様な変化があったのでしょうか?

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