遠すぎない? 大西洋のフリゲートをインド太平洋に派遣 カナダ海軍が“そうせざるを得ない”理由

カナダは日本との軍事的な関係を見た時、アメリカの影に隠れがちですが、海軍はフリゲートなどをインド太平洋地域へ派遣し、連携強化を図っています。その中には大西洋艦隊の軍艦の参加も。遠路遥々なぜでしょうか。

インド太平洋地域で存在感を増すカナダ

 中国や北朝鮮、ロシアといった国際的なルールの枠組みに挑戦する姿勢を見せる国々――それらに囲まれている日本にとって、国際的な協力体制の構築は、自国のみならず地域の安全を維持するために今や欠かすことができません。現状唯一の同盟国であるアメリカはもちろんのこと、イギリスやオーストラリア、さらにフランスといった地域内外の国々との連携は、この数年間で劇的に進展しました。

 そして、こうした文脈の中で無視することができない国があります。それが、アメリカの隣国であるカナダです。

Large 20230827 01
補給艦「アストリクス」から洋上補給を受ける「モントリオール」(手前)。奥はアメリカ海軍の駆逐艦「スタックストン」(画像:アメリカ国防総省)。

 カナダは、自国も太平洋に面する「太平洋国家」であり、インド太平洋地域の安全や海上交通の自由などが、安全保障や経済など自国の国益にとって最も重要な要素のひとつとなっています。そのため、2022年には同国初となる「インド太平洋戦略」が策定され、その中で日本を含めた各国との連携を強めることが明記されるなど、この地域におけるカナダの存在感は年々大きくなってきています。

カナダ軍の行動、具体的には

 カナダは具体的にどのような形でインド太平洋地域への関与を強めているのでしょうか。ここでは、軍事的な動きに限定してその概要を見ていきたいと思います。

 まず、カナダ軍は海軍艦艇や空軍に属する対潜哨戒機をこの地域に定期的に派遣しています。艦艇の派遣に関しては、これまでカナダのプレゼンス(存在感)を示すためにカナダ軍のグローバルな展開を行う「オペレーションプロジェクション(Operation PROJECTION)」の一環として、年間2隻のフリゲートなどを展開してきました。

【おぉ!】呉に来たぞ、カナダ海軍のフリゲート(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号