遠すぎない? 大西洋のフリゲートをインド太平洋に派遣 カナダ海軍が“そうせざるを得ない”理由

カナダは日本との軍事的な関係を見た時、アメリカの影に隠れがちですが、海軍はフリゲートなどをインド太平洋地域へ派遣し、連携強化を図っています。その中には大西洋艦隊の軍艦の参加も。遠路遥々なぜでしょうか。

対北朝鮮政策も

 さらに、各国海軍や海上自衛隊との共同訓練や親善寄港のほか、台湾海峡における航行の自由を示すための通航なども実施。その一方、核兵器や弾道ミサイルの開発を進める北朝鮮に対し、国連安全保障理事会(安保理)決議に基づく経済制裁を実効的なものとするべく、カナダ軍では2018年から「オペレーションネオン(Operation NEON)」を実施しています。

 このオペレーションネオンでは、オペレーションプロジェクションの下で派遣されている海軍のハリファックス級フリゲートに加え、空軍の対潜哨戒機「CP-140」が日本の沖縄県に位置するアメリカ空軍嘉手納基地に展開し、北朝鮮船籍の貨物船などへの瀬取り(洋上での物資の積み替え)を監視しています。

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アメリカが主導する、世界最大規模の軍事演習に参加するカナダ空軍の哨戒機「CP-140」(画像:アメリカ国防総省)。

 これらのうち、オペレーションネオンについては今後も継続されることが決定しましたが、残るオペレーションプロジェクションについては、よりインド太平洋地域に特化した新たな作戦行動である「オペレーションホライズン(Operation HORIZON)」に置き換えられることとなりました。

 これは、2023年6月にシンガポールで開催された「アジア安全保障会議(シャングリラ会合)」において、カナダのアナンド国防大臣が発表したもので、艦艇の追加派遣など、この地域に対するより積極的な関与を行うものになるとのことです。

 ところで、これまでカナダ海軍では2018年以降、毎年2隻のフリゲートをインド太平洋地域に派遣し続けてきました。2023年以降は、その数が3隻に増強されます。今年3月には「モントリオール」および補給艦「アストリクス」が展開を開始したほか、8月には「オタワ」および「バンクーバー」がそれぞれ派遣されます。

 なかでも「モントリオール」はほかのフリゲートとちがい、大西洋方面に配備されている艦艇であり、遠路遥々インド太平洋までやってくるのです。

【おぉ!】呉に来たぞ、カナダ海軍のフリゲート(写真)

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