ロシア軍の強力な対空ミサイル車両が「返り討ち」に空中のドローンを攻撃するも反撃を受ける

ドローンのターゲット追跡システムが防空システム上回った一例。

ドローンを狙った対空ミサイル車両が反撃される

　ウクライナ国防省は2025年7月21日、同国のドローンを撃墜しようとしたロシア軍の9K330「トール」防空システムを、ドローンで撃破したとする映像を公開しました。

　同国防省によると、今回「トール」防空システムを攻撃したのは、第14独立無人航空機システム連隊とのこと。映像を撮影した場所はクルスク方面としています。この部隊は、ウクライナが昨年創設した、世界で初めてドローンの運用に特化した独立軍種である無人システム軍に属する部隊です。

　公開された映像では、「トール」防空システムが飛行するウクライナ軍のドローンに対し、地対空ミサイルを2回発射したことが確認できます。その後、「トール」防空システムがドローンに追跡され、撃破される瞬間も捉えています。

「トール」防空システムは、ロシア軍で短～中距離の防空を担う重要な兵器で、ロシア海軍の多くの艦艇にも艦載型の「3K95」として搭載されています。今回は比較的安価なドローンに破壊されてしまったようです。