除草剤使ってません!東京都「街路樹を撤去しました」正式な手続きで伐採完了 声援メッセージも

明治学院大学前の「100歳超え」のイチョウが、きちんと天寿をまっとうしました。

人為的に枯らされることなく

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伐採撤去された明治学院前のイチョウの木(読者提供)。

 東京都港区は2023年8月24日(木)、白金台にある明治学院大学正門前の街路樹(イチョウの木)について、伐採撤去を完了したと発表しました。

 このイチョウの木は1921(大正10)年に同大学から区へ寄贈された老木で、現在は歩道内にある街路樹のひとつとして長年親しまれてきました。

 しかし、樹木医が診断したところ、腐朽空洞率が71.9%と「中がスカスカになっている」という結果に。50%を越えると危険であり、判定は一番悪い「C判定」とされました。

 いつ倒れてもおかしくない状態。もし急に倒れてしまうと、周囲に大きな危険となります。そのため区は伐採を決定。6月末に「伐採を行います」と告知しました。

 区によると伐採までに「あたたかいメッセージもいただきました」とのこと。伐採は4日間かけて7月23日に完了。切り株はベンチになるよう暫定的に加工される予定で、作業は8月28日から行われます。最終的には、根ごと完全に撤去して、道路として戻す計画です。

 何世代にもわたって愛されてきた街路樹。途中で人為的に枯らされることなく天寿をまっとうして、行政の正式な手続きによりその一生を終えます。

【了】

【画像】「イチョウの木」がなくなった明治学院前

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