後ろ見てますか? 急な右折に伊予鉄が注意喚起 路面電車の街ならではの苦慮

歩行者や自転車もルールを守って!

早くも芳賀・宇都宮LRTでも事故発生

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電車の直前で軌道敷内へ進入するクルマ(画像:伊予鉄道)。

 愛媛県松山市に本社を置く伊予鉄グループが2023年9月5日(火)、「伊予鉄道市内電車ヒヤリハットの現場」と題したチラシを配り、伊予鉄松山市駅前で啓発活動を行いました。最近は特に、クルマの急な右折による接触事故が多発しているといいます。
 
 運転士歴7年6か月の運転士は、本町4丁目付近を走行中、左後方から電車を追い越したクルマが車両の直前で右折し、とっさに緊急停止したと話します。

 運転士歴1年6か月の運転士も、大街道停留所付近で、左後方から電車を追い越し、右折で線路内へ侵入したクルマがあり、とっさの緊急停止と警笛吹鳴で事故を回避したそうです。

 そもそも軌道敷内(路面電車が走行する線路)は原則、クルマの進入は禁止されています(道路交通法第21条)。ただし、禁止区間でないことを前提に右左折や転回をする場合のほか、道路標識「軌道敷内通行可」が設置されている場合などは、例外的に走行できます。

 そして同条3項では、「軌道敷内を通行する車両は、後方から路面電車が接近してきたときは、当該路面電車の正常な運行に支障を及ぼさないように、すみやかに軌道敷外に出るか、又は当該路面電車から必要な距離を保つようにしなければならない」と規定。つまり、路面電車の直前を横断するような右左折は、言語道断というわけです。

 路面電車とクルマの右直事故といえば、開業したばかりの芳賀・宇都宮LRTでも発生しました。9月1日(金)正午前、栃木県宇都宮市で右折し施設へ入ろうとしたクルマと後方から来たLRTが衝突。けが人はいなかったものの、LRTの左側面とクルマの右前バンパーが損傷したということです。

 なお前出の伊予鉄グループは、クルマのみならず自転車や歩行者へ対しても注意喚起しています。電車の直前を横断し停留場へ駆け込む人や、左後方から斜め横断する自転車などを、ヒヤリハット案件として紹介しています。

 同社において運転士歴10年5か月の運転士は、「電車は、すぐには止まれません。また、避けることもできません。電車も、自転車や歩行者もお互いが譲り合いながら、事故のない、より良い街にしていきましょう」と呼び掛けています。

【了】

【写真】配られたチラシ

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