道路の封鎖 理由は「密猟対策」!? 沖縄の林道で夜間実施へ 「木をこじ開けて虫をかっさらう」事例も

沖縄県で固有種の密猟防止策がおこなわれます。

物理的に侵入を防ぐ

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通行止めのイメージ(画像:写真AC)。

 沖縄県は2023年9月6日(水)、国頭村にある林道の一部を、夜中に封鎖する実証実験をおこなうと発表しました。

 封鎖の理由は「野生動植物の違法採集・密猟の防止」です。沿道には「やんばるの森」があり、沖縄の固有種であるヤンバルテナガコガネやリュウキュウヤマガメ、野生のランなどが生息しています。これらを無断に持ち去る人間がいるため、物理的に遮断して侵入を防ぎます。

 ヤンバルテナガコガネは体長が6cmにもなり、日本最大の甲虫とされています。基本的に木の幹に空いた洞穴で暮らしています。

 周辺部にしか棲んでおらず、種の保存法で捕獲や売買が禁止されていますが、木の幹をこじ開けてすみかごと持ち出されている事例も。パトロールを行うなど警戒を強化しても、密猟の報告は無くなっていません。2019年から3年間、試験的に封鎖をおこなったところ、一定の効果が確認できたそうです。

 通行止めを行う期間は10月27日まで。19時から翌朝7時まで、単管などのバリケードで自動車と歩行者の通行が遮断されます。封鎖地点は周辺の10か所です。

【了】

【画像】えっ…!これが沖縄にいる「日本最大の甲虫」です

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