「74式戦車」まもなく引退 “しゃちほこ” 部隊が消え“サーベルタイガー” 部隊が見参!? その正体とは

陸上自衛隊の主要装備として長らく配備されていた74式戦車も、元気で走る姿が見られるのはあと少しとなりました。それに伴い、消えゆく伝統の部隊マークと、歩み出したばかりの新部隊マーク、その両方を滋賀県で見てきました。

「獅子」から「剣歯虎」へ! 生まれ変わった今津の戦車部隊

 なお、第10戦車大隊よりもひと足先に廃止・統合されたのが、かつて今津駐屯地に存在したもうひとつの戦車部隊、第3戦車大隊です。こちらは近畿地方2府4県を警備担任区域として受け持つ第3師団の隷下部隊として編成された戦車部隊で、第10戦車大隊と同様に74式戦車を装備していましたが、2023年3月に第3偵察隊(当時)と統合され、新たに16式機動戦闘車などを運用する第3偵察戦闘大隊へと生まれ変わっています。

 前出の第10戦車大隊と同じく、第3戦車大隊もこのときに40年以上にわたって使い続けた「咆哮(ほうこう)する赤い獅子」と“三”を示す「3本の白線」を組み合せた伝統の部隊マークを廃止しています。

 しかしその一方で、新編された第3偵察戦闘大隊では新たにデザインされた部隊マークを採用しており、今回の創立記念行事で見ることができました。

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訓練展示が終了した後、目の前を通過した第3偵察戦闘大隊所属の16式機動戦闘車。砲塔上には女性隊員の姿も見えた。この先、16式の女性車長誕生も近いと思われる(吉川和篤撮影)。

 それは以前の「赤い獅子」と似た「咆哮するオレンジ色のサーベルタイガー(剣歯虎)」と、虎の縞模様に見立てた「琵琶湖」のシルエットや第3偵察戦闘大隊を意味する「3RCBn」の略字を組み合せたデザインで、かつての第3戦車大隊の「赤獅子」と、第3偵察隊の「黒豹(くろひょう)」、それぞれの部隊マークをうまく融合したものとなっていました。

 これはすなわち、両部隊の伝統を受け継いだといえるでしょう。実際、第3偵察戦闘大隊の公式WEBサイトには、「第3偵察戦闘大隊のシンボルマークは第3戦車大隊の獅子、第3偵察隊の黒豹からネコ科の動物の部分を継承しサーベルタイガーを使用しています。(中略)大隊は偵察中隊と戦闘中隊の2つの主力部隊からなり、サーベルタイガーの大きな2本の牙が2つの主力部隊を体現しています」と明記されていました。

 こうして新たに伝統を刻み始めたサーベルタイガーの部隊マークは、現在、16式機動戦闘車だけでなく、87式偵察警戒車や96式装輪装甲車、82式指揮通信車など幅広い車両に描かれており、今津以外の駐屯地記念行事や各種イベントでも披露されている模様です。そのため、タイミングさえあれば京都や大阪、兵庫などでも目にすることができるでしょう。

【注目!】戦前と戦後がつながった! 74式戦車の転輪ゴムに見た歴史ある社名(写真)

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