「100年乗れる爆撃機」に!? B-52の「新エンジン搭載」初期試験が年内に完了へ ロールス・ロイス

親子4代で乗る軍人も出そう。

100年以上飛ぶことが確定的に

 航空機エンジンの大手であるロールス・ロイスは2023年9月7日、アメリカ空軍のB-52J「ストラトフォートレス」向けのF130エンジンの初期試験を年内に完了する予定であることを発表しました。

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初期型の飛行は1950年代のB-52「ストラトフォートレス」(画像:アメリカ空軍)。

 エンジンテストは2023年3月からアメリカ本土ミシシッピ州ハンコック郡にあるジョン・C・ステニス宇宙センターの屋外試験施設で行われています。

 同エンジンはB-52Jが元々搭載していたプラット・アンド・ホイットニー製のTF33のサポートが2030年打ち切られるため、イギリス企業であるロールス・ロイスが換装用エンジンの供給先として採用されました。600基を超える新しいエンジンの納入が見込まれており、アメリカ空軍は26億ドル(約3800億円)で購入するとみられています。この換装によりB-52の機体寿命を30年延長することになります。

 F130はロールス・ロイスのBR725を軍用化したものになり、双発ビジネスジェット機である「ガルフストリーム」G650に使用されています。

 テストは2024年の第1四半期に開始される重要な設計審議会に向けて現在も継続しており、予定通りであえれば2026年にも飛行テストを終えてエンジンを納入する予定です。 「エンジンはこれまでのところ完璧に動作し、吸気性能に関する私たちの予測とすべて一致している」とロールス・ロイスの防衛プログラム担当ディレクターは話します。

 なおB-52にはエンジンとは別に1960年代のレーダーを置き換える近代化プログラムも行っており、2023年9月13日にレイセオン製のAESA レーダーがボーイングに到着したことが発表されました。新レーダは、マッピングと検出範囲が向上し同時に攻撃できるターゲットの数も増加しているそうです。

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