「シニアカー」で右折レーンへ!? 歩道ゆっくりのはずが、目立つ“危険運転”の数々「認知症検査して!」の声も
歩道を走れる電動モーター付の一人乗り車両、いわゆる「シニアカー」は、高齢化が進む中で売上を伸ばしています。しかし増えた分、事故も目立つようになっています。
店内走行を危ないと思う人も?
歩道を走れる電動モーターがついた三輪または四輪の一人乗り車両、いわゆる「シニアカー」。家庭用のコンセントで充電が可能であるなど取り扱いも簡単で、2016年以降は年間2万台以上を売り上げ、高齢者の交通手段として需要が高まっています。
そのスピードは最大6km/hとゆっくりですが、数が増えるとともに、こうしたシニアカーの“危険運転”の報告も相次いでいます。
ハンドルやタイヤこそついていますが、シニアカーは電動車椅子などと同じく道路交通法上では歩行者の扱いとなります。運転免許も不要で、交通ルールは歩行者と同じです。
しかし、車道を走行しクルマの間をすり抜けたり、交差点にクルマとして進入したりするシニアカーが後をたたず、事故なども発生しています。ネットでもこうした危険行為を目撃し、問題視する人が多くなっています。
専門家によると、車高が低いのでクルマの運転手から見えにくいこともあり、危険が迫っていても回避行動をとりにくく、重大事故等に繋がるケースも多いようです。SNSでは「車と同じとおもっている人がいるんだよ」「普通にクルマの右折レーンにいたのをみた」といった報告があります。
ただ、こうした高齢者本人の認識違いだけでなく、たとえば田舎道では、歩道が狭くなったり途切れたりしまっている場所があるため、行き場を失い、他の車両と同じように走ってしまうのでは、と推測する声もあります。
また、車椅子と同じ扱いのため店内にも入ることができ、人間の早歩き程度で走り、幅もそれなりにあるシニアカーを危険だと思う人もいるようで、店舗によっては店内で使うのは規制しないものの、他の人に当てないように注意書きする店もあるようです
さらにSNSでは、店の窓がシニアカーによって割られてしまったと報告する人もいます。なかには「シニアカーも認知症検査をして免許制にして欲しい」「シニアカーも免許返納、つまり運転技術やルールがわからなくなったような老人が公道で乗っていいものではない」といった厳し目の意見もありました。
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