「ちょっと地味」な南北線が大進化 「品川延伸」ついに工事着手へ
ますます品川の重要性が高まっていきます。
南北線の分岐線「白金工区」を着工へ
東京メトロ南北線の分岐線(品川~白金高輪間)の工事着手に向けた動きが本格化します。東京メトロは2023年8月、関連工事となる「7号線白金工区土木工事」を一般競争入札で公告しました。今後、施工会社の選定を経て着工となる予定です。
南北線の分岐線は、白金高輪~白金台間から分岐する約2.5kmの新線を建設し、南北線を品川駅へ乗り入れさせる計画です。2022年3月に東京メトロを事業主体として鉄道事業許可を取得しています。
品川駅と、白金高輪駅付近の分岐部が開削工法、それ以外は複線シールドで整備し、途中駅は設置されません。今回発注された工事は白金工区における開削トンネル工事(掘削量1万2000立方メートル)で、工期は132か月間の予定です。
起点となる品川駅は、高輪口(西口)を通る第一京浜(国道15号)の直下に設ける計画です。京急やJRの駅構内からは若干離れる位置になります。
分岐線の整備により、六本木や赤坂といった都心部と、リニア中央新幹線の始発駅となる品川駅とのアクセスが大幅に改善します。品川~六本木一丁目間の所要時間は、現状の約19分から約9分に短縮されます。2030年代に開業する予定です。
南北線は、東京の都心(大手町や日本橋)や副都心(新宿、渋谷、池袋)を通らないため、東京の地下鉄路線の中では比較的地味な路線です。ただ、今後は再開発が相次ぎ、リニア中央新幹線の始発駅となる予定の品川駅と直結することで、利便性が大幅に向上します。
【了】
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