レンタカー=「わ」ナンバーじゃないの? 一部地域にある「れ」レンタカーなぜ?
ちょっと事情が違う「軽の『れ』ナンバー」
軽自動車の場合、貸渡用ナンバープレートのひらがなは「わ」のみ。「れ」は「り」とともに、黒いプレートで黄色字の事業用ナンバーに割り当てられています。なぜ登録車と軽自動車でひらがなの割り当てが異なるのでしょうか。
ナンバープレートの業界団体である全国自動車標板協議会は以前取材に対し、そう決まった経緯は明確でないものの、それぞれの車種区分における数字とひらがなの組み合わせ条件や、クルマの使われ方が関係しているのではないかと答えています。
軽自動車の場合、事業用ナンバープレートのひらがなは「り」「れ」の2種類ですが、登録車の事業用では、10種類が割り当てられています。軽自動車の事業用ナンバーは、たとえば「赤帽」などの運送業が挙げられますが、登録車の場合はタクシーやバスといった旅客運輸もあるなど、事業用途が軽自動車よりはるかに多いとのこと。
一方、登録車では自家用ナンバープレートに割り当てられているひらがなの数が29種類なのに対し、軽自動車は38種類もあります。これも、登録車と軽自動車におけるクルマの使われ方を考慮して、軽自動車では自家用ナンバープレートにひらがなが多く割り当てられたのではないかということでした。
なお、軽自動車のナンバープレートにおける数字やひらがなの割り当ては、登録車よりも後に考えられたこともあり、軽自動車はナンバープレート右上の分類番号(3桁数字)が、580番台および590番台しか使えません。この制約も加味したうえで、自家用、貸渡用、事業用それぞれのひらがなの割り当てが考えられたというわけです。
ちなみに2017年1月からは、分類番号の下1桁および2桁にアルファベットを用いることが可能になりました。このため当面は、ナンバーの枯渇が回避できるとされています。
【了】
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