超山奥の「分断国道」つながったらホントに使う? まもなく開通「冠山峠道路」の“実力” 高速道の迂回路になるか
今の林道でも大型車が通っている!
これまで県境の林道は11月末から6月中旬まで通行止めになり、その19.4km部分を通過するだけで約1時間かかっていたそうです。
そんな林道でも、実際に大型車の通行ニーズはあり、急カーブでの脱輪事故も起こっていたそう。さらに、「紅葉スポットでもあるので観光利用は多く、バスも来ます」(福井河川国道事務所)とのこと。
では、岐阜・福井の市街地を通る主要国道の迂回路としては、所要時間はどれほどなのでしょうか。
開通に関する報道資料では、揖斐川町役場と池田町役場のあいだの所要時間が85分とされています。その前後を延ばす形で、岐阜県側の国道21号(国道417号が分岐する大垣市の河間交差点)、福井県側の国道8号(国道417号が合流する鯖江市の東鯖江交差点)の間を、Google mapのルート検索なども加味して調べると、所要時間は2時間20分ほどになりました(福井県道2号・105号経由)。
なお、同区間は名神・北陸道回りだと約1時間半、普通車3320円(大垣西IC~鯖江IC)となっています。
福井河川国道事務所によると、この国道417号を使う冠山峠ルートは、線形こそ決していいとは言えないものの、物流のニーズ、そして観光需要も大きいと自信を込めます。福井県池田町では観光施設の整備が進められており、中京圏からの来客も期待されているそうです。
ちなみに、冠山峠の林道は、土砂崩れのため2024年6月までの予定で通行止めになっていますが、国道の本線が開通しても、廃止はされないといいます。
【了】
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