「100年兵器」ほぼ確定? 「M109自走砲」がここまで使い倒されるワケ 70年経て砲身まだ伸びる?

アメリカ陸軍のM109自走砲の新型が発表されました。1950年代に開発され、未だに改良を重ねているベテラン兵器、何かいいのでしょうか。まだまだ使われそうです。

なんでずっと使われ続けてるの?

 21世紀に入ってからのアメリカと自由主義陣営に属するヨーロッパ諸国の陸軍は、対テロ戦などの非正規戦に追われており、国家対国家の正規戦で威力を発揮する履帯(キャタピラ)で走行する装軌式自走砲の開発はそれほど重視されていませんでした。

 その一方でロシアは2016年から新型装軌式自走榴弾砲2S35「コアリツィヤ-SV」152mm自走榴弾砲、中国も2005年から05式155mm自走榴弾砲の配備をそれぞれ開始しています。

 自由主義陣営諸国では日本が20世紀末に、52口径155mm榴弾砲を備える99式自走155mmりゅう弾砲の配備を開始。韓国も同時期に強力な砲戦力を持つ北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に対抗するため52口径155mm榴弾砲を備える自走砲K9「サンダー」の配備を開始しています。

 アメリカ陸軍もM109の性能に満足していたわけではなく、1990年代には無人砲塔に56口径155mm榴弾砲を搭載し、高度な射撃統制装置と誘導能力を備えるベースブリード弾によって、最大射程が100kmに達する野心的な装軌式自走砲XM2001「クルセイダー」の開発に着手しました。しかし、高性能であるが故に開発費が高騰し、また対テロ戦争のような非対称戦には適していないと見なされたため、開発が中止されています。

 また21世紀に入ってからは、非正規戦で使用するためC-130輸送機で輸送できるレベルにまで車体を軽量化した装軌式自走砲XM1203「NLOS-C」(Non-Line-of-Sight Cannon)の開発にも取り組みましたが、軽量であるがゆえに装甲防御力の弱いXM1203は国家対国家の正規戦には適していないとの理由で、やはり開発中止となってしまいました。

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アメリカ陸軍が現在運用しているM109A6(竹内 修撮影)。

 このためアメリカ陸軍は、M109に改良を加えながら運用を続けているというわけです。

 現在アメリカ陸軍が運用しているM109の最新仕様M109A6「パラディン」は、主砲を33口径155mm榴弾砲から39口径155mm榴弾砲に換装し、さらに装甲の強化、射撃統制装置の改良といった大幅な近代化が加えられています。

【え…】砲身短っ! これが初期の「M109自走砲」です(画像)

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