ANAがまたやってくれた! 「推しアイドルと行く1泊2日超濃密ツアーin島根」 斬新旅行の狙いとは
いろんな意味で濃すぎました!
まさにWin-Winの「ブッ飛びツアー」
ANA(全日空)グループのANAあきんどなどが、ユニークなツアーを萩・石見空港(島根県益田市)近郊エリアで実施しています。アイドルグループを島根県へ誘致し、音楽ライブに加え、空港近隣自治体で彼女らとファンとの交流会を1泊2日で組み合わせるというものです。
ツアーは2023年9月30日から実施されました。誘致されたグループは、ANA機をバックにPV撮影を行ったこともある「虹のコンキスタドール(虹コン)」。ANAあきんどでも2023年春から、地域創生を目的とし、「虹コン」のライブとファン向けツアーを組み合わせた旅行商品をシリーズ化しています。
ツアー初日は益田市内の「グラントワ小ホール」で、ファンクラブ限定ライブを実施。翌日は益田市に近く、その景観から「山陰の小京都」とも呼ばれる津和野町観光スポットをめぐりながら、メンバーとファンが交流を深めています。また、ツアーでは観光地をめぐるだけでなく、フィンランド生まれのスポーツ「モルック」をメンバーとファンと一緒になってプレイするという企画も盛り込まれました。
発着空港となった萩・石見空港は2023年7月に開港30周年を迎えたほか、国土交通省主催の「羽田発着枠政策コンテスト」で増便が図られ、羽田~石見便が1日2往復しています(コンテスト前は1日1往復)。
そのようななか、ANA松本有司山陰支店長はツアー実施の経緯について、「新たな需要創出に向けた取り組みのひとつとしてANA側から島根県に持ちかけました」と話します。
同氏は「開港30周年という節目を迎え、今回の企画はこれまでにないチャレンジのひとつでした。石見線の持続可能な利用促進・需要喚起を図るなかで、この路線はシニア、かつ団体旅行のお客様が多かったのです」とし、「これからの需要を開拓するにあたっては、若年層の方に新たに利用していただく必要がある」と話します。
脱”団体旅行依存”にむけ、アイドルやファンを通じてSNSを中心に新たな世代・客層を盛り込むことで、この地域の観光資源の魅力が発信され、地域創生につなげていくという狙いが、このツアーの根幹にあるといえるでしょう。
一方で、企画を受け入れた萩・石見空港利用促進対策室の担当者は「旅行形態も変わってきていて、SNSの普及により情報発信の方法も変わってきています。そのなかでアイドルの方がきていただけるとのことで、ファンの方もそれを見ているでしょうし、あわせてファンの方にもこの地域について発信していただけます」と、このツアーが空港周辺地域の創生につながるとアピールします。
【了】
※一部修正しました(10月20日14時40分)。
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