多摩川の谷にズドンとトンネル 「多摩川南岸道路」最終区間いよいよ 青梅街道のバイパスに

「丹三郎」って人名みたいな工区名です。

多摩川の南側に青梅街道のバイパス

 東京都建設局 西多摩建設事務所が2023年10月、「多摩川南岸道路(丹三郎工区)」の整備に関する説明パンフレットを作成、ウェブサイトで公開しました。これから用地説明会などが行われます。

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中央が多摩川、右側の北岸に青梅街道とJR青梅線が通るが、多摩川南岸道路は左側の山を貫く(画像:Google earth)。

 多摩川南岸道路は奥多摩町内、多摩川の南岸を東西方向に貫く道路で、北岸のJR青梅線に沿う青梅街道(国道411号)のバイパスとなります。約7kmのうち5.1kmが整備済みで、丹三郎工区が最後の区間になります。

 約2kmの丹三郎工区は、そのうち約1280mがトンネルで、ほか3本の橋梁が設けられます。トンネル部に並行するのは細い林道のみでしたが、それよりも山側を貫くことになります。

 同区間が開通すると、羽村市から多摩川南岸をいく吉野街道に多摩川南岸道路が接続し、JR奥多摩駅より西側まで、青梅街道のバイパスが形成されます。多摩川南岸道路の既存区間も、1908mの城山トンネルや1043mの愛宕トンネルなどで山を貫く快走路となっています。

 既存の青梅街道は歩道がないうえ、切土地の土砂災害が多く発生しているほか、観光シーズンの渋滞も著しくなっています。バイパスは混雑緩和だけでなく、災害時の地域の孤立化防止や防災力の向上なども期待されています。

【了】

【奥多摩渋滞の特効薬?】「多摩川南岸道路」の概要(地図)

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