「ミサイルになりきる」が役目!? リストラ決定の超激レア自衛隊機とは 異例のド派手ボディ機どうなっちゃうの?

海上自衛隊には、ミサイルになりきり護衛艦を「攻撃」する航空機があります。自衛隊の装備見直しによって間もなく退役してしまう、わずか数機の激レア機を機内含めて見学してきました。

電子戦訓練支援機UP-3Dとタッグ組むことも

 U-36Aは訓練機ゆえに、機体は前述したように鮮やかな黄色とオレンジが使われており、遠目からでも見分けがつくようになっています。また、何より特徴的なのは主翼の端に円筒形の大型ポッドが取り付けられている点です。左翼側のポッドにはミサイルシーカーが、右翼側のポッドには訓練の内容を記録し評価するためのビデオカメラが収められています。

「シーカー」とは誘導センサーのことで、ミサイルが目標を捕捉・追尾するための目の役割を果たしています。

 U-36Aでは複数の誘導方式を再現できるようになっており、具体的には以下の3種類のミサイルシーカーを模擬できるよう設定されています。

1、 ミサイルがレーダー電波を発射して目標を捕捉、追尾する「AR(アクティブ・レーダー・ホーミング)方式」

2、 目標の赤外線を捉えて捕捉、追尾する「IR(インフラレッド・ホーミング)方式」

3、 ARとIRの両方を複合した「HYB(ハイブリッド・ホーミング)方式」

これらによって、実戦で想定されるさまざまな状況に対応した訓練を行えるようになっています。

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2023年10月1日に行われた「木更津航空祭」で約30年ぶりに同地で展示された海上自衛隊の訓練支援機U-36A(深水千翔撮影)。

 さらにミサイルを模擬するだけでなく、ECMによるジャミングや、細かなアルミ片をばらまいてレーダー探知を妨害するチャフ散布も訓練によっては実施します。また、護衛艦の実弾射撃訓練に使用する標的の曳航も担っています。電波妨害装置やチャフ散布装置、標的曳航用のポッドは主翼のハードポイントに取り付けられるため、訓練に応じて付け替えられます。

 なお、第81航空隊には、より電波妨害能力に優れている電子戦訓練支援機UP-3Dが配備されているため、訓練では対艦ミサイル役のU-36Aとジャミングを実施するUP-3Dがタッグを組むこともあるといいます。

【え…これがミサイルになりきるジェット機の機内です(写真)】

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