ロシア軍がウクライナ侵攻に投入した「最も効果的な新兵器」とは 戦車でも戦闘機でもない⁉ 英国防省が指摘

対砲兵戦でますます目立つようになっているとか。

「ランセット」自爆ドローンがウクライナ軍の脅威に

 イギリス国防省は2023年11月1日(水)、ウクライナ紛争の戦況分析を更新。ロシア軍が実戦に投入している「ランセット」自爆ドローンについて、ロシアが過去12か月間にウクライナに配備した兵器の中で最も効果的な新能力の一つになっている可能性が高いと発表しました。

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発進用カタパルトに載せられたロシア軍の無人機「オルラン10」。ゴムの張力で打ち出される。(画像:ロシア国防省)。

 この「ランセット」自爆ドローンは、敵地上空で操縦され、目標が特定されるまで待機。その後目標に向かって急降下して爆発するように設計されています。
 
「ランセット」自爆ドローンは、ザラエアログループが製造。目標を発見するための非武装小型ドローン「オルラン10」と合わせて配備されることが多く、この「オルラン10」もザラエアログループによって製造されているといいます。

 イギリス国防省は、ロシア軍が優先目標を攻撃するために「ランセット」自爆ドローンを配備しており、大砲を攻撃する対砲兵戦でますます目立っているとしています。ロシア軍は伝統的に小型ドローンを偵察に使用してきたものの、「ランセット」自爆ドローンの攻撃能力により、この種の兵器の使用法に大きな変化をもたらしたと指摘しています。

【了】

【画像】目標に突入する「ランセット」自爆ドローン

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