ディズニーリゾートライン、16年ぶり値上げへ 防災・防犯対策など強化
「東京ディズニーリゾート」内のみを運行する特殊な環境下にあって。
普通運賃は「300円」に
ディズニーリゾートラインを運行する舞浜リゾートラインは、2024年3月から、普通旅客運賃の上限を変更する見通しです。2023年11月2日(木)、その認可申請を国土交通省関東運輸局へ行いました。なお同社によると、上限運賃と実施運賃は同額にする予定だとしています。
改定率は12.4%。認可されれば、普通運賃は「300円」となります(現行:260円)。また、定期旅客運賃は通勤1か月が9000円(7850円)に、通学1か月が5400円(4720円)になります(カッコ内は現行)。
ディズニーリゾートラインで運賃改定が行われるのは、消費税率引き上げに伴うものを除き2007(平成19)年4月以来です。実質値上げとなることについて、舞浜リゾートラインは「電気料金の改定に伴う動力費の増加や、工事・修繕資材、労務単価などが年々上昇する中、既存設備の償却費や維持管理費に加え、直近の安全対策基準に適合する駅舎の大規模修繕、変電所設備や出改札システム更新への投資を控えております。また、列車内・駅構内の防犯対策や、頻発化・激甚化する自然災害への防災・減災対策を着実に推進し、安全に安心してご利用いただくための環境整備とサービス提供を目指し、社内組織体制の強化と適切な要員配置に伴う人件費の増加を見込んでいます。『東京ディズニーリゾート』内のみを運行する特殊な環境下の路線である当社は、このような状況下において、輸送の安全の継続的な確保、安心してご利用いただく環境整備と利便性の更なる向上、高い満足度を伴った体験価値の提供を目指し、鉄道事業の健全な経営の維持を図るため」としています。
【了】
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