「エンジン音の違いで分かるだろ」ベテランが原因?「ガソリンと軽油の入れ間違い」誘発する「玄人の無茶ぶり」とは
「音」でクルマに詳しい人は分かる!?
結局、ほかの社員が新人にガソリンエンジンであることを伝えなかったため起きたトラブルということで、新人はお咎めなし、約22万円になるという修理費は会社が全て負担したとのことでした。
今回話を聞いた金属加工会社では、2度も入れ間違い事件が発生したということで、今後は運転席のわかりやすい場所や、給油口の近くなどにラベルプリンター、いわゆるテプラで「このクルマはガソリン車である」と表記して貼ることを考えるとのことです。
そもそもなぜ、2回間違われるまでそのような処置を取ってこなかったのか。そこには、ものづくりに関わる職人特有の「わかるだろ」という認識があるとも話します。
「そもそも現場や工場の人間は、『ガソリンとディーゼルの差異くらい、エンジン音や臭いの違いでわかるだろう』と思ってる人が多いよね。だから注意書きとか、トラブルを避ける一言を伝えない人が多くなっちゃう」
確かにディーゼル車のエンジン音には、特有の「カラカラ音」が混ざっているほか、振動もガソリン車より大きかったりします。ただ、あまりクルマに詳しくない人には判断が難しいのかもしれません。
ちなみに、ガソリン車に軽油を入れてしまった事例としてJAF(日本自動車連盟)が2022年12月に発表した資料によると、「軽自動車なので軽油を入れた」という目を疑うようなコメントもあります。人にクルマを貸す場合はしっかりと燃料の種類を伝えた方がよさそうです。
【了】
※一部修正しました(11月18日10時15分)。
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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