F-35AとBどれだけ違う? プラモも「新規パーツ7割」やっぱ別物! 機密のカタマリに挑んだタミヤ新作
少ない資料で徹底的に観察!
模型の場合、同系統で別仕様の機体や車両が出た場合、通常は30%程度の新規パーツとなります。その基準を大きく上回る「1/48 F-35B ライトニングII」は、もはや全く別の製品といって過言ではないほど、パーツの共有がありません。
プラモデルでもこれほど変わってくるので、実機の細部はもっと違うことが容易に想像できます。担当者も「開発前からこうなることは予測していました」と話します。
しかもこの細かい変更点を、タミヤの開発スタッフ陣は、限られた資料で行う必要がありました。というのもF-35はA型、B型ともに最新鋭の第5世代ジェット戦闘機に分類されており、機密のカタマリだからです。
そのため、エアショーや基地のイベントなどでも機体から離れた距離でしか観察することができません。それにも関わらず、駐機中や飛行中の写真などを集めて再現したとのことでした。担当者も「ウエポンベイなどは、開いている状態をショーで見せたりするので、その場面をジックリ観察して、AとBの大きさの形状の微妙な違いを想像しました」と苦労を語ります。
ちなみに、タミヤの「1/48 F-35B ライトニングII」は、「駐機状態」「短距離離陸状態」「垂直着陸状態」の3タイプを選んで組み立てが可能で、特徴的なエンジンダクトだけではなく、機体中央下部の「偏向ルーバー」も2種類用意されているという気合の入った製品になっています。
A型、B型ときた以上、艦載機タイプであるC型も発売するのか、気になるところですが、担当者に話を聞いたところ、その意欲はスタッフにはあるとのことでした。
【了】
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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