スカイマーク筆頭株主「鈴与」へ FDAなど傘下 「スカイマークにとってメリット」

神戸空港はスカイマークとFDAの両方が拠点にしています。

従来の筆頭株主インテグラルは第5位に後退

 中堅航空会社のスカイマークは2023年11月7日、同社の筆頭株主が投資ファンドのインテグラルから、物流大手の鈴与ホールディングスに変わると発表しました。
 
 これは、同日付で行われた株式の売り出しに伴って起きたもので、これまで筆頭株主であったインテグラル2号投資事業有限責任組合およびIntegral Fund II(A)L.P.が保有していた普通株式の一部を、市場外での相対取引によって鈴与ホールディングスに譲渡するための合意がなされたことによります。移動予定日は1週間後の11月14日を予定しています。

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スカイマークのボーイング737(乗りものニュース編集部撮影)。

 今回の譲渡によって、インテグラル2号投資事業有限責任組合は、総株主の議決権の数に対する割合が16.58%から4.86%にまで低下し、大株主順位も第5位に繰り下がるとのこと。一方、鈴与ホールディングスは同割合が13.01%となり、第1位になっています。
 
 スカイマークの発表では11月7日現在、同社と鈴与ホールディングスとの間に資本関係や人的関係、取引関係はないとのこと。ただ、同日付でインテグラルが発表したリリースには、「スカイマークにとってメリットのある事業連携の検討による事業価値向上が期待されます。」という一文があることから、将来的には何らかの動きがあるかもしれません。

 なお、鈴与ホールディングス傘下には、地域航空会社のFDA(フジドリームエアラインズ)があり、静岡空港や名古屋空港、神戸空港を拠点に民間定期便を飛ばしています。

【了】

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