雪道対策「チェーンあればOK」は危険? 存在する「一部チェーン使用禁止」区間 こまめに脱着できますか?

金属チェーンじゃなければOK?

 これらトンネルも金属チェーンでなければ走行は可能。JASAA(日本自動車交通安全用品協会)の認定を受けた非金属チェーンは、国内最長の山岳道路トンネルである「関越トンネルを装着したまま走れる」ことが、ひとつのウリにもなっています。

 とはいえ、チェーンを乾燥路で使用する破損リスクは常に伴います。非金属チェーンでも基本的に乾燥路での使用は推奨されていません。特に、50km/h以上のスピードを出すと、チェーンの耐久性が急激に低下すると注意喚起している非金属チェーン商品もあります。

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東海北陸道では「チェーン切れに注意」の看板が(乗りものニュース編集部撮影)。

 国内で関越トンネルの次に長い東海北陸道の飛騨トンネル(岐阜県、全長10710m)では、金属チェーンの使用禁止はなされていませんが、同トンネルを含む飛騨清見IC~城端SA間(岐阜県~富山県)は52.6kmものあいだ、大小のトンネルが連続します。トンネルを抜け、豪雪の屋外区間をわずかに挟み、再びトンネルへ――といった具合で、多くの区間が乾燥路になるため、トンネルの手前には「チェーン切れに注意」という標識と脱着所の案内が設置されています。

 このように、新しい道路ほど積雪地域を抜けるトンネルが多くなっており、積雪路と乾燥路が頻繁に切り替わる場面が増えているのです。そうしたルートでは冬用タイヤの方が向いているとされます。

【了】

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