なぜ巨大化!? 駅の「トイレットペーパーホルダー」なんと10連装が登場 目的は“紙ナシ撲滅”ではなかった

駅の個室トイレでトイレットペーパーがない!というシーンが少しずつ減ってきました。盗難防止の機能もついた予備のトイレットペーパーを複数備えておくホルダーが整備されていったこともありますが、そのホルダーも“巨大化”しているようです。

圧巻のL字型「10連装トイレットペーパーホルダー」

 駅の個室トイレでトイレットペーパーがない!というシーンが少しずつ減ってきています。公共施設のトイレットペーパーはすぐなくなる、でも、予備を置いておくと盗まれる――そうした悩みを解消すべく、予備のトイレットペーパーを備えた鍵付きのホルダーが設置され、なくなれば利用者がすぐ新しいものを使えるようになってきたことも大きいでしょう。

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JR東日本環境アクセスが出品した10連トイレットペーパーホルダー(乗りものニュース編集部撮影)。

 幕張メッセで2023年11月8日から10日まで開催された「鉄道技術展2023」では、そのトイレットペーパーホルダーの“巨大バージョン”が出品されていました。なんと、「10連装」が可能なL字型トイレットペーパーホルダーです。

 これを出品していたのは、駅清掃などを担うJR東日本環境アクセスです。ホルダーはステンレス製品を製造する神田製作所(東京都葛飾区)と共同開発したもの。ペーパーの補充作業で利用者を待たせることもなくなるといいます。もちろん鍵付きで、盗難防止もバッチリです。

 ただ、開発の目的はペーパー切れの解消というよりも、清掃作業員の負担軽減にあります。

 1日7.6万人の乗降がある某駅にて、4連ペーパーホルダーから、この10連ペーパーホルダーに変更したところ、ペーパーの補充が1日3回から2回で可能になったといいます。

 JR東日本環境アクセスは今回、大型のホームドア自動清掃ロボットなども出品していましたが、この10連ペーパーホルダーも、清掃員の人手不足に対応する商品のひとつです。ひと駅で年間182時間もの作業時間の削減が可能になるといいます。

【了】

【え…】今は“何連”? 駅のトイレットペーパーホルダー(写真)

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