高速道路が半額「新・通勤割引」効果アリ 24時間適用で「ありがたい」 全国拡大へ

地方だからこそ? 一般道の混雑緩和にも

 審議会では石川県内における試行結果も明らかにされました。毎月500人以上の利用者が活用し、その約9割が通勤目的での登録。1ユーザーあたりの利用回数は平均で「ひと月30回」と、多くの人で従来より利用回数が増加、それでいて利用時間の分散効果も見られたといいます。

 混雑する一般道に代えて高速道路に転換し、通勤時間を10~15分短縮できたという人のほか、朝だけ高速道路を使っていたのが、帰宅時にも利用するようになった人が多いそうです。夜間や日中の利用も増加しています。

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石川県でのフリータイム通勤パス割引はETCのフリーパス商品として販売される。NEXCO中日本ウェブサイトから申込可能(画像:NEXCO中日本)。

 ユーザーからは、「いろんな時間帯で仕事をしているため、今回のフリータイムの割引制度はとても有用です。ありがたいです」といった声もあるといいます。

 この制度をベースにした高速道路の新たな通勤割引については、政府が11月2日、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に盛り込むことを発表しています。2024年4月から全国の複数エリアで試行を開始し、2026年度中には、現行の平日朝夕割引に代えて本格展開される見通しです。

【了】

【ほとんど「定期券」】高速道の「新・通勤割引」とは?(画像)

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