赤い「ETR1000形」総勢94編成に 日立レール、イタリアへ納入決定 内装は一新!

最初の納入は2026年春を予定。

国際列車としても運行可

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ミラノ中央駅に停車するトレニタリア社の車両(画像:写真AC)。

 日立製作所のグループ会社「日立レール」がイタリア時間の2023年11月8日、鉄道事業者であるトレニタリア社と、新型高速鉄道車両に関する契約を締結。総額は8億6100万ユーロ(約1400億円)です。

 契約内容は、ETR1000形を30編成納入するというもの。なお、追加10編成を2億8700万ユーロ(約460億円)で納入するオプションが含まれており、これにて日立レールが製造するETR1000形の総数は94編成となります。車両は、ピストイアにある日立レールの工場で製造されます。

 ETR1000形は従来の赤いカラーリングを踏襲。主にイタリアで使用される予定ですが、フランスやドイツ、スペイン、オーストリアなど欧州各国のシステムに対応し、国際列車としての運行も可能です。インテリアは一新されるといい、詳細は運行開始に先立ち改めて告知されます。

 車体には軽量アルミニウム合金が使われています。こうすることで高加速を実現し、また最高速度350km/hながら低騒音、低振動でもあります。廃車後は素材を回収し再利用も可能です。

 今回の契約締結について、日立レールグループCOO兼日立レールイタリアCEOのルカ・ダキーラ氏は以下のように話します。

「『ETR1000』は、イタリアの乗客の移動習慣の真の転換点となっており、欧州全体でもそうなりつつあります。今回の新しい契約は、トレニタリア社のパートナーとして、安全で革新的、快適で環境に優しいモビリティソリューションを提供し、イタリア全土、またイタリアから欧州をより快適に結ぶという当社のコミットメントを象徴するものです。新しい列車は、最先端の性能と一新されたさらに機能的なデザインを備えており、乗客の皆さまや私たちのお客さまに喜んでいただけることを確信しています」

 トレニタリア社への最初の納入は2026年春を予定。その後は年間8~10編成のペースで納入される見通しです。

【了】

【写真】これがトレニタリア仕様「ETR1000形」です

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