「機械の速度で戦わなければ、機械の速度で叩き潰される」米海軍&海兵隊が急速に“無人化” 進めるワケ 危機感ジワリ

2023年、アメリカ海兵隊と海軍が相次いで、無人兵器の試験に成功しました。すでに中国と衝突することを見越しているアメリカ海兵隊によって、将来戦のカギは「無人化」だとか。どこまで開発が進んでいるのでしょうか。

「機械の速度で戦え」それが意味することとは

 NMESISとLRFL、この両者が無人化された目的は軽量化にあります。先に述べたとおり太平洋を広く横断する作戦のため、航空機による空輸性能が求められたからです。両者ともC-130中型輸送機はもちろん、最大ペイロード15.7tのCH-53K大型輸送ヘリに吊り下げることが可能です。

 海兵隊は、海路を制することができる島嶼へ、迅速にこれら対艦ミサイル車両を展開させることで、敵艦隊の動きを牽制し、味方海軍の作戦を支援しようと考えています。「海兵隊は機械の速度で戦わなければならない。さもなくば機械の速度で叩き潰されるだろう」――海兵隊の公式文書にはこう記されています。

Large 20231118 01
アメリカ海兵隊の新兵器、地対艦ミサイル搭載の無人車両「NMESIS」(画像:アメリカ海兵隊)。

 中国という対等な軍事力を持った相手との戦いにおいて、攻撃と兵站、その両面において機械=無人化技術が、勝敗を左右する重要な要素であると海兵隊は考えているのです。今後も、海兵隊からはさまざまな無人化装備が登場してくることでしょう。

 そのなかで、それだけのものが使い物になると判断され、採用・配備に至るのか。その後、現場部隊ではどのように無人化装備を活用するのか、興味は尽きません。

【了】

【まるで子犬のようなサイズ感!】これが米海兵隊テスト中のロケットランチャー付きロボットです(写真)

Writer:

軍事関連をメインとした雑誌/書籍の編集者。専門は銃器や地上兵器。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス