"反対派市長"の街へ知事突撃!「富士山登山鉄道」拍手&激論の地元説明会 はたして市長の"採点"は?

熱気に包まれた説明会会場 その内容は?

 富士吉田市の「ふじさんホール」は約800人の座席が埋まるほどの大盛況。いかに地元の関心が高いかがうかがえます。

 長崎知事の説明。「様々な富士山の恵みを大切にし、後世へ引き継いでいきたい、その思いはみなさんと共通であり、根本の価値観を共有しています」と語る場面で拍手が起きる場面も。いよいよメインともいえる質疑応答の時間になりました。抜粋すると以下の質疑応答がありました。

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説明会に登壇した長崎知事(乗りものニュース編集部撮影)。

市民「運賃が1万円というのは高すぎる。4人家族だと4万円だ」
知事「外国から来る人も含め、『1万円はらっても来たい』とよばれる場所にしたい。ただ、地元の方々は無料で乗れる、修学旅行の学生は大きく割引するなど、十分考えられます」

市民「登山道は静岡県側をふくめ4つの登山道がある。静岡県とは連携が取れているのか」
知事「静岡は『静岡の中で』議論を始めている段階。議論の状況は逐一共有して連携していきたい」

市民「世界遺産取り消しが懸念されるというのが議論の発端だが、そもそも世界遺産が取り消されるとどんな不利益があるのか」
知事「世界遺産指定によって、やっと世界にその名が知られ、広く人が来るようになったというのが大きい。ただ、実際の具体的な影響について、整理して研究してみたい。心情としては『いやいやこんなの宝じゃないよ』と言われるのは…というのはある」

市民「工事の期間はどれだけか。工事中、店が営業できない人もいるが、休業補償はしてくれるのか。宇都宮LRTは5年かかりましたが、富士山なんてそんなものでは済まないぞ」
知事「休業補償は当然。事業期間は、用地買収が不要というのが大きく、他事例と比較すると短期間になると思われる」

市民「山梨県ではオーバーツーリズム対策として富士山の入場規制の条例を検討している。これで十分ではないか」
知事「その条例は、弾丸登山などの対策のための、5合目より上の入山に関するもの。より喫緊の課題なので急いで動いている」

市民「富士山が噴火した場合、避難経路はどうなってしまうのか」
知事「その問題は現在も課題となっていること。スバルラインを起動にするとはいえ緊急車両は引き続き通行できる。噴火など災害にそなえ、現在もシェルター設置などを進めているところ」

【画像】えっ…!これが「富士山登山鉄道」のルートと完成イメージです

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コメント

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1件のコメント

  1. 誤 スバルラインを起動にするとはいえ
    正 スバルラインを軌道にするとはいえ
    訂正お願いいたします。