新東名の“つづき”? 「浜松湖西豊橋道路」実現へ一歩 太平洋と日本海をつなげる壮大ルートの一部に
マクロで見ると印象がメチャ変わる!?
三河港と東名・新東名をつなぐ だけじゃない!
国土交通省 中部地方整備局は2023年11月20日、有識者会議「社会資本整備審議会 道路分科会 令和5年度第1回中部地方小委員会」を開催、計画段階にある「浜松湖西豊橋道路」について話し合われました。
浜松湖西豊橋道路は、東名高速・新東名高速(引佐連絡路)が交わる浜松市の三ヶ日JCTから、愛知県豊橋市の三河港をむすぶ道路。これまで3回の計画段階評価が行われ、3案のなかからルート帯も決定していましたが、「複雑な構造が想定される一部の接続部」について、調査範囲を従来案よりも広げることとなりました。具体的には、豊橋市内の国道23号バイパスならびに三河港への接続が想定される終端部付近です。
全体のルートについても再比較がなされましたが、やはり前回の検討で方針決定された、豊橋市街地と二川市街地の中間を抜けていく約26kmの「西側ルート」とされました。三河港から高速道路ネットワークへの速達性に最も優れるほか、現道からの大型車交通の削減が最も期待できるルートともされています。
想定される途中ICは5つで、三ケ日(浜松市)の市街地付近、新所原(静岡県湖西市)の市街地付近、二川(愛知県豊橋市)の市街地付近、そして前出した国道23号接続部付近と三河港付近です。
この道路は80km/hで走行できる自動車専用道路が想定されています。完成すると、海側に位置する豊橋市街から、内陸を通る東名・新東名への所要時間が5分、湖西市街からは19分の短縮がそれぞれ見込まれるそうです。
さらに、新東名の引佐連絡路から、中央道方面へ直結する三遠南信道の建設も進んでいるため、将来的には太平洋(三河港)から中央道・長野道・上信越道を経て日本海を横断するルートの末端部になるともいえます。現在は都市計画・環境アセスメントを進めるための調査(詳細ルート・構造の検討)に着手しており、事業化へと近づいているようです。
【了】
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