ミキサー車のタンクはなぜグルグル回っている!? 運ぶ物が特殊すぎるための機能とは

工事現場などに生コンクリート(生コン)を運ぶために走っているミキサー車は、いつも後部のドラムがぐるぐると回っています。なぜ回転する必要があるのでしょうか。

いつもぐるぐる…ミキサー車のヒミツ

 工事現場などに生コンクリート(生コン)を運ぶために走っているミキサー車は、いつも後部のドラムがぐるぐると回っています。なぜかというと、コンクリートの性質が大きく関わっています。

Large 20231202 01
ミキサー車のイメージ(画像:写真AC)。

 コンクリートはセメントと粗骨材(砂利)、細骨材(砂)と水を混ぜて作ります。セメントと水が反応し、化合物ができるとそれが砂利や砂と結びつき、まだ柔らかい状態のコンクリートである生コンが作られます。

 この生コンの状態を維持するのには、絶えずその化合物をかき混ぜる必要があります。材料が分離してしまうからです。

 

 また、生コンは“鮮度”も重要です。時間が経つと生コンが固まり始め、品質が損なわれてしまうのです。そのため、工場で製造されてから現場まで、90分から120分以内(外気温により異なる)に輸送するという決まりがあります。そこへ着くころに最高の品種となる生コンを提供するために、ミキサー車は中身をゆっくり混ぜ合わせながら現場へと向かいます。

 ドラムの回転数は多くの場合は1分間に1.5回転ほどですが、13回転と高速で回すこともあります。高速回転させる機能は、工場ではなくミキサー車の内部で材料を混ぜ合わせてコンクリートを作る際に使用します。

 ただ、2023年現在の土木工事では品質管理がかなり厳しくなっており、工場で練り混ぜを行ってから持って行く、JIS規格で定められた「レディーミクストコンクリート」を使用することがほとんど。そのため、ミキサー車がコンクリートを作る機能を持っていても、あまり利用されていないようです。

 実は「ミキサー車」という呼び方は、厳密には“生コンを作るクルマ”を指し、コンクリートを運搬する車両は本来、「アジテータ車」や「レディミクスト車」などと呼ばれます。ただ、一般的にほとんど区別されていません。

 ちなみに、コンクリートと同じく砂利と砂を原料にアスファルトを混ぜて路面などに使うアスファルト合材に関しては、もっと品質管理が容易で、平トラックでも輸送が可能です。

【了】

※一部修正しました(12月2日18時15分)。

【あれ空洞じゃないのよ】コンクリートを混ぜているドラムの“内部”(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス