ナニコレ!? 砂漠に鎮座する「超巨大旅客機っぽい物体」その正体とは 「世界最大」A380と激似
結局なんだったの?A380っぽい機体の設置目的とは
ヒースロー空港で筆者が見かけた“機体”は、消火訓練用でした。そこでドバイのA380らしき“機体”を、「消火」「訓練」などをヒントにインターネットで検索をかけてみたところ、ドイツの航空機の消火訓練機材を製造する会社の公式サイトに、ドバイの“機体”とほぼ似たものを見つけました。
どうもこの“機体”は、消防救助訓練に用いられるもののようです。
世界各地の空港は、航空機の離着陸失敗に備えて定期的に消火救助訓練を行っています。ただ、20年以上前に日本国内の国際空港で見学した訓練は、長さ2m程度のべニヤ板を数枚つなげて、そこに炎上する航空機の絵を描き、それを的に放水するというものでした。世界的には、こういった訓練の際に必ずしも、巨大な“機体”を必ず用意しなければならないわけではなさそうです。
しかし、本物と同じ大きさの“機体”であれば、エンジン火災や客室、操縦室内など幅広い場所での火災に備えて訓練を重ねることもできそうですし、その臨場感の高さから、スタッフのスキルを磨くことができるのは間違いないでしょう。
砂漠の中で目立つだけに威圧感を覚える“機体”でしたが、訓練用と考えると、異様に見えたその巨大さが、頼もしく見えてきました。
【了】
Writer: 加賀幸雄(旅行ライター)
日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。
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